こんにちは。Morinokoです。
少しずつ秋の気配が深まる中、熊本が誇る名所「菊池渓谷」へカメラを持ってお出かけしてきました。
一歩足を踏み入れると、ひんやりと澄んだ空気が肌を包み込み、木々の葉を揺らす風と絶え間ない清流のせせらぎが迎えてくれます。
今回は、NDフィルターを使った「長秒露光」と、1/2000秒の高速シャッターによる「一瞬の切り取り」という2つのアプローチで、表情豊かな水の美しさを追いかけてみました。
苔むした黒い岩肌の間を、驚くほど澄んだ水が滑り落ちていく様子です。
深く透き通るような青い水流が白く泡立ちながら流れていく姿がとても美しくて、思わず足を止めてファインダーを覗き込みました。触れると指先がきゅっと冷たくなるような、渓谷ならではのピュアな息吹を感じます。
ここで、現像前と現像後(ビフォーアフター)を少しご紹介させてくださいね。
RAWの持つ画像情報を引き出します。
左側、撮影直後の撮って出しの状態です。NDフィルターを使って数秒間シャッターを開けているため、滝の流れはすでに白絹のように滑らかですが、全体的に落ち着いたトーンで、滝壺の深みや周囲の緑の鮮やかさは少し控えめな印象でした。
右側が現像後の完成形です! 岩肌の苔の瑞々しいグリーンを引き立てつつ、滝壺に宿る息を呑むような「エメラルドブルー」の深みと透明感を丁寧に浮かび上がらせてみました。白とびしがちな滝のしぶきもしっとりと階調を残し、原生林の奥深くに佇む幻想的な滝の姿に仕上げています。

現像によって、その場で私の瞳が感じた「あの息を呑むような美しさ」をそのまま再現できた気がします。
長秒露光の穏やかな世界とは対照的に、こちらはシャッター速度を「1/2000秒」まで引き上げて撮影したカットです。
肉眼では追えない激しい水しぶきや、岩に当たって弾け散る無数の水滴、青い水面に生まれるレースのような泡の模様。
時間がピタッと止まった瞬間を切り取ると、普段は見ることができない水のダイナミックな造形美や、清流の力強い鼓動が伝わってくるようでドキドキしてしまいます。
歩みを進めた先で見つけた、幾筋にも分かれて流れ落ちる穏やかな段瀑です。
こちらもNDフィルターを装着し、ゆっくりと時間をかけて光を取り込みました。
手前の岩や苔の緑が画面を引き締め、奥へと優しく流れていく白い水のカーテンが、まるで自然が織りなす絵画のよう。水面のなめらかな質感と岩のゴツゴツとした質感のコントラストが、とても心地よいリズムを作ってくれました。
静かに流れる優しい「長秒露光」と、力強く生命力を感じる「1/2000秒の瞬間」。
同じ場所、同じ川でも、シャッタースピードや現像のアプローチを変えるだけで、こんなにも多彩な物語を見せてくれるのが写真の本当に楽しいところですね。
マイナスイオンを胸いっぱいに吸い込んで、心まで澄みわたるような素敵な撮影行になりました。
みなさんもぜひ、秋の美しい渓谷歩きを楽しんでみてくださいね。


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